入ってはいけない悪質な運送会社の一覧は?
ブラック企業を避けるためにはどうすればいい?
本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。
- 絶対に入ってはいけない運送会社一覧
- 悪質なブラック運送会社の特徴7選
- ホワイト企業の特徴3選
- ホワイト企業に転職するためのコツ
運送業界はまだまだブラック企業やグレーな企業が存在するため、何も知らずに悪質な会社に入社してしまうとあなたの人生が壊されてしまいます。
例えば過酷な長時間労働により意識もうろうとした状態で運転した結果、人身事故を起こしてしまうかもしれません。
そうならないために入ってはいけないブラック企業の一覧や特徴、悪質な運送会社を避ける3つのコツを解説するのでぜひ参考にしてください。
当ブログ「toradorablog」の筆者は異業種から完全土日休みのホワイトな運送会社に転職成功しています。それらの経験をもとに解説します。
転職者必見!絶対入ってはいけない運送会社一覧
2019年7月に施行された「貨物自動車運送事業法」によって、トラックドライバーの労働条件は徐々に改善されてきています。
しかし法令違反を繰り返している、入ってはいけない悪質な運送会社がまだまだ存在するのも事実です。
例えばネット上での口コミ評判が悪く、入ってはいけないと言われている運送会社は以下の通りです。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 福山通運
- 西濃運輸
- 日本通運
しかし、上記の運送会社が本当に入ってはいけない運送会社なのかというと、それは間違いであると断言します。
なぜなら大手企業は労働環境、賃金、福利厚生などが中小企業に比べてはるかにしっかりしているからです。
それでも評判が悪いのは、もともと運送業界は他業界に比べて体力的にキツイことが多いため、他業種から入ってきた方にとっては過酷だと感じてしまうのが原因です。
そのため、上記の会社は本当に入ってはいけない運送会社ではありません。
本当に入ってはいけない運送会社は、全国法人リストのブラック企業リストに載っている企業です。
ブラック企業リストには過去に労働基準法などの法令違反を犯した企業が掲載されており、以下の手順でかんたんに検索できます。
- ブラック企業リストにアクセス
- 都道府県ごとのブラック企業を探す(企業名検索も可能)
- 違反した内容を確認する
違反をした会社の一覧が出てくるので、自分の地域の会社を見ておきます。
どんな違反をしたのか詳細をチェックできます。
ここでヤバイ違反を過去3年以内にしているならブラック企業と思っていいでしょう。
あなたが住んでいる地域の悪質な運送会社がすぐにわかるので、知らずにブラック企業に転職する確率が格段に下がります。
また、ネット上では以下のようなキーワードがよく検索されています。
こちらもすべてブラック企業リストにて調べられるのでぜひ参考にしてください。
- 入ってはいけない運送会社一覧 東京
- 入ってはいけない運送会社一覧 大阪
- 入ってはいけない運送会社一覧 北海道
- 入ってはいけない運送会社一覧 広島
- 入ってはいけない運送会社一覧 群馬
- 入ってはいけない運送会社一覧 青森
- 入ってはいけない運送会社一覧 長野
- 入ってはいけない運送会社一覧 茨城
- 入ってはいけない運送会社一覧 三重県
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そして、入ってはいけない運送会社には共通した特徴があります。
これから解説する悪質な運送会社の特徴を知っておくと、ブラック企業へ入社する確率が下がるので必ず目を通しておきましょう。
【ブラック企業】絶対入ってはいけない悪質な運送会社の特徴7選
悪質なブラック企業である可能性が高い運送会社の特徴は以下の7つです。
- ブラック企業リストに載っている
- ブラック企業大賞に選ばれている
- 1日13時間を超える長時間労働
- 給料が安すぎる
- 事故の費用が全額自己負担
- トラックが中古で整備されていない
- 求人が常に出ている
もし1つでも当てはまっているなら入社は避けた方が無難です。
特徴①ブラック企業リストに載っている
入ってはいけない運送会社一覧でもご紹介した、全国法人リストのブラック企業リストに載っている運送会社はブラック企業である可能性があります。(※ブラック企業リストから「地域別の入ってはいけない運送会社一覧」が検索可能)
ブラック企業リストには、以下のような法令違反を犯した企業が掲載されているからです。
- 労働基準法違反
- 最低賃金法違反
- 労働安全衛生法違反
とはいえ、過去に法令違反があったからといって必ず悪質な企業であるとは言い切れません。
法令違反を機に改革を行い法律を順守する方針のホワイト企業に生まれ変わっている可能性があるからです。
ただし、直近1年以内に法令違反があった会社は避けた方がいいでしょう。
特徴②ブラック企業大賞に選ばれている
ブラック企業大賞を受賞した企業は、過去に過労死した従業員をだしたこともあるので非常に過酷な労働環境の可能性があります。
「ブラック企業大賞」とは、過度なサービス残業や各種ハラスメントを行っている企業に送られる不名誉な賞で、全17909件登録されています。
運送会社が「ブラック企業大賞」に選ばれる理由や特徴は以下の通りです。
- 過酷な労働時間
- 安全対策の不足
- 給与の未払いや遅延
- 労働者の声を無視
注意点として、ブラック企業大賞は2019年以降は更新されていません。
賞が作られた背景には労働環境の改善を促す目的もあるため、2023年には企業体制がすでに変わっている可能性があります。
そのため、あくまで参考程度にとらえておくようにしましょう。
特徴③13時間を超える長時間労働
毎日13時間を超える長時間労働させられる場合は、法令違反を犯している可能性があります。
国土交通省が発表している労働時間のルールを以下の表にまとめました。
項目 | 規定内容 |
---|---|
拘束時間 | 1日: 原則13時間以内、最大16時間以内(15時間超は1週間2回以内) 1か月: 293時間以内(荷待ち時間や荷役作業時間も含まれる) |
休息期間 | 継続8時間以上 |
運転時間 | 2日平均で、1日あたり9時間以内 2週間平均で、1週間あたり44時間以内 |
連続運転時間 | 4時間を超えないこと 30分以上の休憩等の確保(1回10分以上で分割可) |
労働基準法によりドライバーの拘束時間は13時間を超えてはならず、最長でも16時間と決められています。
そして16時間働いた後は必ず8時間以上の休息(通勤時間は含まない)をとらなければなりません。
法律でそう決められているにも関わらず運送業は時間に追われる仕事が多いため、過度な残業や休日出勤が常態化している企業が存在します。
しかし、過度な労働はドライバーの健康状態に悪影響を及ぼすだけでなく、事故リスクも高まるため非常に危険な行為です。
実際にわたしは前職で5日連続で16時間を超えるまで働かされた経験がありますが、目や体に疲れが出て正常な判断ができる状態とはとても言えませんでした。
そういった状況の過酷な長時間労働は重大事故を起こしかねないため、自分や周囲の人のためにもそういった会社には入らないようにしましょう。
特徴④給料が安すぎる
給料が安すぎる企業は割に合わないだけでなく、事業の経営状況が悪くなり倒産して給料が未払いになる可能性があります。
国土交通省の情報によると、平成28年時点で全産業の平均年収は490万円に対して大型トラックで447万円、小中型トラックで399万円との調査データがあります。
令和5年になり多少変化しているものの、平均よりも1~2割少ないのが運送業の現状です。
全産業と比べてもたたでさえ低い給料がさらに低いのではやってられません。
少なくとも残業時間分はしっかり給料がもらえる会社に入社するようにしましょう。
特徴⑤事故の費用が全額自己負担
ブラック企業だと、事故の費用が全額自己負担になります。
本来なら業務中の事故に関する費用は、企業の保険や責任範囲によってカバーされるべきです。
たとえば輸送中にドライバーが他の車と接触事故を起こした場合、自動車の修理費用や医療費、建材などの積み荷の損害賠償費用などが発生します。
こういった事故を起こした際にかかる費用を、ドライバーに全額自己負担させる企業は間違いなくブラック企業です。
事故を起こした際の負担割合などは直接的な表現で求人票に書かれていないため、面接の際にしっかり確認しておきましょう。
特徴⑥トラックが中古で整備されていない
中古のトラックを使用することは問題ではないのですが、しっかり整備された状態でないと事故のリスクが増えてしまいます。
特にブレーキやタイヤ、エンジンなどが老朽化している場合は予期せぬ故障や事故の原因となりかねません。
実際にわたしも運転中にエンジンチェックランプが点灯したり、走行中にタイヤがバーストした経験があります。
結果、納品に2時間も遅れが出ただけでなく、損傷部分の修理に無駄な費用がかかってしまいました。
上記のように頻繁にトラブルが起こってしまっては、企業の信頼や業績にも影響する可能性が高いです。
したがって、保有しているトラックが中古で整備されていない状態の企業は労働者の安全や業務の質を軽視している企業だと考えられます。
適切な整備とメンテナンスは、事故を防いで業務の質を保つために絶対に必要です。
特徴⑦求人が常に出ている
一見、求人が多いことは成長している企業の証とも受け取れますが、常に新しい人材を募集している企業は注意しましょう。
なぜなら更新日だけが新しくなり求人が絶えず出ているものは、離職率が高い可能性があるからです。
労働条件が悪い、給与が低い、長時間労働が常態化しているなど、働く環境が良くないために新入社員が入ってもが短期間で退職してしまうのです。
また、常に新しい労働者を募集しているということは、研修や教育の体制が不十分である可能性もあります。
新人が次々と入ってくる中で、人手不足だからといって十分な研修を受けずに現場に放り出されると事故のリスクが増えるだけでなくサービスの質も低下するでしょう。
結論として、求人が常に出ている企業は労働者の待遇や環境が良くない可能性が非常に高いです。
以上7つのブラック企業の特徴に当てはまる運送会社には、絶対入ってはいけません。
さらにブラック企業はパワハラが横行していることもあります。
以下の記事で運送会社で起こるパワハラの事例や、対処法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
【ホワイト企業】まともな運送会社の特徴3選
まともなホワイト企業である運送会社の特徴は以下の3つです。
- 勤務時間や健康状態がしっかり管理されている
- ドラレコやデジタコなど最新設備が導入されている
- 求人があまり出ていない
3つとも当てはまっているなら安心して入社できる優良企業といえます。
特徴①勤務時間や健康状態がしっかり管理されている
ホワイト企業としての運送会社は、労働者の健康や安全を最優先に考えることが特徴です。
その中でも、勤務時間や健康状態の管理は非常に重要な要素となります。
まず、勤務時間がしっかりと管理されていることは、過労による健康被害や事故のリスクを低減するための基本的な措置です。
長時間の運転は集中力の低下を招き、事故の原因となることが知られています。
ホワイト企業では定められた勤務時間を守り、拠点で必要な休憩時間を確保することでドライバーの安全を守っています。
次に健康状態の管理も非常に重要です。
定期的な健康診断やストレスチェックを実施し、ドライバーの健康状態を常に把握することで早期の健康問題の発見や対応が可能となります。
こういった取り組みは事故のリスクを低減し、長期的には企業の信頼性や業績向上にも影響するのは間違いありません。
勤務時間や健康状態がしっかりと管理されている運送会社は、労働者の安全や健康を真剣に考えるホワイト企業と言えるでしょう。
特徴②ドラレコやデジタコなど最新設備が導入されている
ホワイト企業は最新の技術や設備を取り入れることで、労働者の安全や業務の効率を向上させることを重視しています。
代表的なものとして、ドライブレコーダー(ドラレコ)やデジタルタコグラフ(デジタコ)の導入が挙げられます。
ドラレコとは、車両の前方や後方の映像を常時録画する装置です。
事故やトラブルが発生した際の証拠となり、ドライバーの運転技術や安全意識の向上にも役立ちます。
また、事故の原因分析や再発防止のための教育材料としても使用されることが多いです。
わたしの会社でも、事故が起きた際はドラレコ映像を各営業所で共有し、ミーティングを行っています。
なぜ起きたか?どうやったら回避できたのか?といった内容をドライバー同士で話し合うことで同じような事故を起こさないことが目的です。
デジタコとはドライバーの運転時間や休憩時間、速度などをSDカードやオンライン上で記録する装置です。
デジタコの導入により過労運転の防止や法令遵守がしっかりできるようになりました。
こういった最新設備の導入は事故のリスクを低減するだけでなく、ドライバーの安全意識の向上や業務の効率化にもなるメリットがあります。
以上のことから最新設備を導入している貨物事業者は、労働者の安全や業務の品質を真剣に考えている優良企業といえるでしょう。
特徴③求人があまり出ていない
求人が少ないということは、離職率が低いホワイト企業である可能性が高いです。
良好な労働環境、適切な給与(残業代)、充実した福利厚生など従業員が満足して働ける環境が整っているため、社員が企業を離れることが少ないのです。
そして新しい従業員の採用や研修にかかるコストを抑えることができるため、企業としても経済的に安定しています。
他にも求人が少ないということは企業が従業員のスキルや経験を総合的に高く評価し、キャリアアップの機会が得やすいといった背景も考えられます。
そうった会社は従業員がぐんぐん成長し、長く働くことで企業も成長するという考え方が根付いているのです。
以上のことから求人があまり出ていない運送会社は、従業員を中心に考え長期的な雇用を重視するホワイト企業と言えるでしょう。
ホワイト企業の特徴はわかったけど実際どの運送会社がいいのかわからない、ホワイトな会社の例が知りたいと思いますよね。そこで以下の記事では、評判の良いホワイトな大手運送会社を厳選しているのでぜひ参考にしてください。
>>【評判の良い運送会社】大手ホワイト企業ランキングTOP5
【転職成功】悪質なブラック運送会社を避ける3つのコツ
だれもがホワイト企業に就職したいと考えますが、中には入ってからブラック企業だと判明してしまうケースもあります。
そうならないためのブラック企業を避けるコツは以下の3つです。
- 口コミや評判をチェックする
- 労働組合の存在を確認する
- 複数社の転職サイトで比較検討する
コツ①口コミや評判をチェックする
インターネット上の掲示板やSNS、求人情報サイトなどでの口コミや評判を確認しましょう。
運転手や倉庫で実際に働いている、または働いていた従業員のリアルな声は企業の実態を知る上で非常に参考になります。
注意点として、口コミを書いている人は転職するタイミングや不満がある時に書き込みしていることがほとんどです。
誇張していることがあるため全てを鵜呑みにするのではなく、あくまで参考にする程度にとどめておきましょう。
コツ②労働組合の存在を確認する
労働組合が存在する企業は従業員の権利が守られている可能性が高いです。
組合の活動内容や、取り組みを確認することで企業の従業員に対する姿勢を知ることができます。
従業員の少ない中小企業だと労働組合がない企業も多いですが、求人票や面接時に確認しておきましょう。
コツ③複数社の転職サイトで比較検討する
複数社の転職サイトでさまざまな企業を比較検討すると、希望のホワイト企業に就職できる確率がグッと上がります。
なぜなら転職サイトごとに掲載されている求人は異なり、大手に強いサイトや地元の中小企業に強いなどそれぞれに特徴があるからです。
スカウト機能や、未経験者向けのエージェントサービスもあるので、転職サイトは複数社利用して最大限有効活用しましょう。
以下の記事で私も利用した、運送会社の転職におすすめな転職サイト(無料)を5つ厳選したので、ぜひ参考にしてください。
>>ホワイト企業へ転職!トラックドライバーのおすすめ求人・転職サイト5選
ブラックな運送会社に関するよくある質問
ブラック企業である可能性が高い運送会社に関する以下のよくある質問にお答えします。
- 運送業界の年収はいくらですか?
- 大手運送会社トップ10はどこですか?
- 日本一稼げる運送会社はどこですか?
運送業界の年収はいくらですか?
運送業の平均年収は約380万円です。
長距離の大型ドライバーほど年収が高くなる傾向がありますが、企業の規模やエリア、業界の動向などによって変動します。
また、ドライバーの職種や経験年数、役職などによっても年収は異なることが一般的です。
大手運送会社トップ10はどこですか?
日本の大手運送会社トップ10は以下の10社です。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本郵便
- 福山通運
- 西濃運輸
- トナミ運輸
- 丸運
- セイノー運輸
- 日通(日本通運)
- 京浜急便
上記の企業は、国内での宅配便や物流サービスを提供している大手企業として知られています。
ただし、トップ10のランキングや順位は、業績や取扱い荷物量などの指標によって異なる場合があります。
日本一稼げる運送会社はどこですか?
大手の中ではヤマト運輸が一番稼げる運送会社です。
わたしも以前勤務しており、東京から転勤してきたドライバーに聞いたところ激務な都会だと宅配ドライバーでも年収1000万円も可能です。
私の場合は地方でも新人(23歳)から手取りで30万円もらえていました。(夏と冬の繁忙期はもっと増える)
さらに月給だけでなくボーナスが100万円を超えることもあるため、非常に稼ぎやすい運送会社といえるでしょう。
ちなみに中小企業でも高給な運送会社は多数あります。
まとめ:ブラック企業を見極めてホワイト企業に入社しよう
充実したドライバーライフを送る為には、どの会社に入るかは非常に重要です。
今回ご紹介したブラック企業の特徴に当てはまる会社は避けて、ホワイト企業への入社を目指してください。
そしてトラック運転手に転職する際はあからじめ注意点を知っておくことで、転職後に後悔する確率を大幅に減らせます。
以下の記事ではトラック運転手に転職する際の注意点や、トラックを運転する際の注意点を解説しているのでぜひ参考にしてください。