【完全網羅】トラック運転手に転職する際の注意点をプロが解説

【完全網羅】トラック運転手に転職する際の注意点をプロが解説

トラック運転手へ転職する際は何に注意すればいい?
あらかじめ知っておくべきことを教えてほしい。

本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。

本記事の内容
  • トラック運転手へ転職時の注意点3選
  • トラックを運転する際の注意点10選

トラック運転手に転職する際の注意点をあらかじめ知っておくことで、入社後に「こんなはずじゃなかったのに・・」と後悔する確率を大幅に減らせます。

本記事では転職時の注意点だけでなくトラックを運転する際の注意点や、転職時のよくある質問も合わせて解説しているのでぜひ参考にしてください。

きむら

当ブログ「toradorablog」の筆者は異業種からトラック運転手に転職し、7年働いています。それらの経験をもとに解説します。

目次

【後悔しないために】トラック運転手に転職する際の注意点3選

【後悔しないために】トラック運転手に転職する際の注意点3選

トラック運転手に転職する際の注意点は以下の3つです。

  • 悪質な運送会社を避ける
  • トラック運転手の向き不向きを把握しておく
  • トラック運転手向けの転職サイトを使う

注意点①悪質な運送会社を避ける

昔よりもずいぶん少なくなったものの、令和になった今でも悪質な運送会社は存在します。

たとえばドライバーに過積載をさせたり、運搬中に破損した荷物や車の修理代をドライバーに負担させるような会社です。

そういった会社に入ってしまうと、借金を背負った状態にい陥り会社に飼い殺しにされるかもしれません・・

きむら

そうならないために、悪質なブラック企業を調べて絶対に入社しないようにしましょう。

入ってはいけない悪質なブラック運送会社は以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>【悪質なブラック企業】入ってはいけない悪質な運送会社一覧を暴露

注意点②トラック運転手の向き不向きを把握しておく

トラック運転手には向き不向きがあるため、自分がどちらなのかを知っておきましょう。

トラック運転手に向いていない人の特徴は以下の3つです。

  • 短気でイライラしやすい
  • コミュニケーション力が皆無
  • 運転に苦手意識がある

トラック運転手に向いている人の特徴は以下の5つです。

  • 運動やスポーツをやっていた
  • 時間やルールを守れる
  • 集中力や注意力がある
  • 一人の時間が好き
  • 車の運転が好き

もし向いていない特徴に当てはまることが多いなら、運転手になるのは考え直したほうがあなたのためかもしれません。

逆に向いている特徴に当てはまるなら、トラック運転手として楽しく仕事ができる可能性が高いのでおすすめです。

トラック運転手の向き不向きや、職種別の向き不向きは以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>トラック運転手に向いている人の特徴7選

注意点③トラック運転手向けの転職サイトを使う

転職サイトにはトラック運転手向けのサイトと向いていないサイトがあるため、トラック運転手に向いている転職サイトを使うことが重要です。

たとえばリクナビNEXTやdodaでは掲載数が多いため、ホワイトな大手求人が多数掲載されています。

他にもドラEVERというトラックドライバーに完全特化したサイトもあります。

これからトラック運転手を目指すなら、そういった転職サイトをうまく利用しましょう。

きむら

私も利用したトラック運転手向けの転職サイトを以下の記事で5社厳選したのでぜひ参考にしてください。

>>トラックドライバーにおすすめの転職サイト5選

トラックを運転する際の注意点10選

トラックを運転する際の注意点10選

トラックを運転する際の注意点は以下の10個です。

  • 右左折時の内輪差とオーバーハング
  • ミラーを臨機応変に収納する
  • 死角が原因の事故
  • 制動距離が長い
  • 積み荷の扱いは丁寧にする
  • 悪天候時は無理に走らない
  • 体調管理は徹底する
  • 法定速度などの交通ルールを厳守する
  • マナーの良い運転をする
  • トラック運転手へのいじめを回避しよう

右左折時の内輪差とオーバーハング

トラックは右左折する際に前輪よりも後輪の方が内側を通るため、前輪は通れても後輪が縁石や障害物に接触する可能性があります。

そのため、小型未満であっても内輪差を考えて運転するよう注意が必要です。

そして右左折時にハンドルを一気に曲げると、トラックの後方が車体の曲がる方向と逆に飛び出るオーバーハングという現象がおこります。

横に車やバイクがいる場合はオーバーハングで当ててしまわないよう、徐々にハンドルを切るなどして対応しましょう。

どちらも教習所で実際にトラックを運転してみると感覚がわかるようになります。

ミラーを臨機応変に収納する

中型でもトラックのミラーは車体から約30㎝ほど出ているので、タイヤは通れてもミラーは接触する恐れがあります。

特に大型車の場合は車高が高く標識に接触する位置にあるため、狭い道では特に注意が必要です。

また、右折レーンで待つ際は左ミラーをたたんでおくと後続のトラックも通りやすく、接触する可能性がなくなります。

他にもミラーをたたまないと曲がれない狭い道や、駐車場から出るときに左後方の確認のために動かしたりするなど臨機応変な対応が必要です。

死角が原因の事故

トラックは車体が大きく、後ろが見えないため死角が非常に多いです。

特に左後方の部分は見えづらく、車やバイクがいないと思って車線変更を始めると実は死角に隠れていて接触する事故が起こります。

きむら

実際にわたしも何度かヒヤッとした経験があります。

バック時は店舗の軒先などバックカメラに映らない部分に接触する事故が起きやすいため、初めての場所では降車確認するのが望ましいです。

制動距離が乗用車よりも長い

トラックの制動距離は空車時でも乗用車の 1.3 倍になり、一定の積載量を超えると制動距 離は2倍以上にもなります。

制動距離=停止距離+空走距離
車両が止まる距離=ブレーキをかけてから止まるまでの距離+ブレーキを踏む判断をしてからブレーキが効き始めるまでに進んだ距離

たとえば10トン大型トラックが定量(積載可能な重量の荷物)を積んで80kmで走行している場合の制動距離は50mです。

つまり、80kmで走行している時は最低でも50mの車間距離を空けていないと追突するということです。

きむら

実際にトラックの事故で追突事故が多い理由は、 制動距離が長いことが1つの要因になっています。

積み荷の扱いは丁寧にする

お客さんから預かった荷物を預かった時の姿のまま納品先へ届けるのがプロドライバーです。

以下の際に荷物が破損しやすくなるため注意が必要です。

  • フォークリフトで荷物を突き刺してしまう
  • 荷下ろし時に落下させる
  • 急ブレーキで荷物が潰れる
  • カーブでGをかけすぎて崩れる

空車時でも安全運転することは当然ですが、荷積み時はとくに荷物に気を使った運転が求められます。

悪天候時は無理に走らない

近年はゲリラ豪雨や豪雪、台風による暴風など自然災害が多発しています。

そういった時は無理にトラックを走らせると非常に危険ですので、安全な場所に停車する判断も必要です。

雨や雪では運転しづらいだけでなく事故のリスクが上がります。

そしてバンタイプのトラックは横風の影響を受けやすく、台風で横転する可能性もあります。

そのため悪天候時は無理せず安全な場所に停車して、運行管理者に連絡して指示を仰ぐことが大切です。

体調管理は徹底する

トラック運転手は基本的に配送中は一人のため、長距離運行の途中で体調不良になったとしても早退できません。

そして睡眠不足は居眠り運転で重大事故を起こす可能性もあります。

とはいえ頭痛や少しの熱なら仕事を休むわけにいかないのは私もよくわかります。

しかし、そういった体調不良になる確率を少しでも減らすため、日頃から適度な運動と栄養のある食事をとって体調管理をしておかなければなりません。

きむら

適切な体調管理ができてこそ、かっこいいプロのドライバーです。

法定速度などの交通ルールを厳守する

当然ですが、仕事としてトラックを運転するなら一般ドライバーの模範となるような運転をすることが求められます。

緑ナンバーのトラックに乗って仕事をしている以上はプロのドライバーだからです。

もし違反をして免許停止になれば仕事ができなくなるだけでなく、繰り返せば会社からクビにされてもおかしくありません。

交通ルールを守ることが自分や家族を守ることにも繋がるのです。

そしてトラックは車高が高いため、スピードを出しすぎるとこういった横転事故も起こりやすくなります。

マナーの良い運転をする

あおり運転の厳罰化やドライブレコーダーの普及により、マナーの悪い運転はすぐにSNSに投稿されて炎上してしまうケースも増えています。

悪い評判が広まると顧客から契約解除をされたり、新入社員が入ってこなくなるなど悪影響しかありません。

反対にマナー良く譲り合いの運転をしていると、仕事をもらいやすくなったり、毎日通る道では譲ってもらいやすくなるなどのメリットもあります。

きむら

トラックに乗る時だけでなく、普段の自家用車の運転からマナーの良い運転をする姿勢が大事です。

トラック運転手へのいじめを回避しよう

事実として運送業ではトラック運転手へのいじめがいまだにあります。

もちろん一部の運送会社だけでありますし、他の業界でもパワハラを含めてよくある話です。

しかし、運送業ならではのいじめがあるため、いじめられる原因を知っておくだけでもいじめられることを回避できます。

以下の記事ではトラック運転手のいじめの事例や対処法を解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>トラック運転手がいじめられる原因と3つの対処法を徹底解説

トラック運転手はやめとけと言われる理由7つの理由

トラック運転手はやめとけと言われる理由7つの理由

トラック運転手は以下の7つの理由でやめとけと言われています。

  • 向き不向きがある
  • 労働時間が長い割に給料が低い
  • 生活リズムが不規則になる
  • 事故を起こすと飼い殺しされる
  • ガラが悪くいじめがある
  • トイレに行きたいときに行けない
  • 中小はブラック企業が多い

以下の記事ではさらにくわしく掘り下げ、トラック運転手になってはいけない人の特徴も合わせて解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>トラック運転手はやめとけ!現役ドライバーが7つの理由を暴露

トラック運転手の楽すぎる仕事の種類とは?

トラック運転手の楽すぎる仕事の種類とは?

トラック運転手はキツイイメージがあるかもしれませんが、人によっては楽すぎる天職だと感じる人もいます。

トラック運転手が楽な理由や、めちゃくちゃ楽な種類の職種も以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>トラック運転手は楽すぎる天職!楽な理由と楽な種類とは?

トラック運転手の転職に関するよくある質問

トラック運転手の転職に関する以下の質問にお答えします。

  • トラック運転手に転職して良かったことはなんですか?
  • トラック運転手から転職する職種は何がありますか?
  • トラック運転手への転職活動はいつから始めればいいですか?

トラック運転手に転職して良かったことはなんですか?

私がトラック運転手に転職してよかったことは以下の5つです。

  • 休みが固定だから予定が立てやすい
  • 一人で気楽に仕事ができる
  • 嫌いな上司と一緒にいる必要がない
  • 同僚が気さくな人が多い
  • スーツではなく作業着だから楽

トラック運転手から転職できる職種は何がありますか?

トラック運転手から別業種に転職する職種で特に多いのは以下のケースです。

  • バス運転手
  • タクシー運転手
  • 工場作業員
  • フォークリフトオペレーター
  • 運行管理者

トラック運転手から営業職や接客業になる人はほとんどおらず、同じ運転仕事や運送会社の中で管理者になる人が多くなっています。

トラック運転手への転職活動はいつから始めればいいですか?

在職中なら仕事をやめる時期の3ヵ月前から始めると、対策したり余裕をもって転職活動に取り組めます。

仕事をやめてから転職活動をするのはおすすめしません。

まとめ:トラックの運転は乗用車とまったく違うことを理解しておこう

トラックの運転は乗用車とは全くの別物です。

もちろん最初からすべてうまくできる人はいませんが、注意点を知っていると知らないとでは運転技術の向上に大きな差がでます。

まずは車間距離をしっかりとって法定速度以下で走るのが安全運転のコツです。

ぜひ本記事で解説した注意点を頭にいれてトラック運転手を目指してください。

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