【現役運転手が暴露】トラック運転手はやめとけと言われる7つの理由

トラック運転手はやめとけ!現役ドライバーが7つの理由を暴露

トラック運転手はなぜやめとけと言われるの?
やめておいた方が良い人はどんな人?

本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。

本記事の内容
  • 「トラック運転手はやめとけ」と言われる7つの理由
  • トラック運転手に絶対なってはいけない人の特徴
  • トラック運転手になる際の注意点

トラック運転手は昔ながらのブラックなイメージが定着していることにより、やめとけと言われることが多いです。

しかし一方で、楽すぎる、転職してよかったなどの声を聞くことが多いのも事実です。

令和になってからは、自動運転や労働環境の改善が進められていますが、それでもトラック運転手はやめておいた方が良いのかそれとも転職したほうがいいのでしょうか?

本記事ではトラック運転手がやめとけと言われる本当の理由や、転職する際の注意点や考え方も合わせて解説するのでぜひ参考にしてください。

きむら

当ブログ「toradorablog」の筆者は異業種からトラックドライバーに転職しています。それらの経験を元に解説します。

目次

【なぜ不人気?】トラック運転手はやめとけと言われる7つの理由

【なぜ不人気?】トラック運転手はやめとけと言われる7つの理由

トラック運転手の人気がなく、やめとけと言われる理由は以下の7つです。

  • 向き不向きがある
  • 長時間労働の割に給料が低い
  • 生活リズムが不規則になる
  • 事故を起こすと飼い殺しされる
  • ガラが悪くいじめがある
  • トイレに行きたいときに行けない
  • 中小はブラック企業が多い

理由①トラックの運転には向き不向きがある

トラック運転手は中型や大型など必要な運転免許さえあれば未経験でもなれますが、向き不向きがあります。

そのため、すべての人がトラック運転手に向いているわけではありません。

たとえば以下に当てはまる人はトラック運転手に向いていません。

  • 同年代と比べて体力がない
  • 1人で行動するのが苦手
  • ぺーパードライバー
  • 短気でイライラしやすい
  • 毎日深酒している
  • 事故を数回起こしている

反対に以下に当てはまる人はトラック運転手に向いています。

  • 日常的に運動していて体力に自信がある
  • 大人数より1人が好き
  • 長時間の運転が苦にならない
  • 温厚な性格
  • 普段から無事故無違反で安全運転
  • 道を譲る意識がある

理由②長時間労働の割に給料が低い

トラック運転手は長距離の運転や荷物の積み下ろしを行うため、定時を超えた長時間労働が求められます。

しかし、労働時間に対しての年収は他の業種と比較しても低い傾向にあります。

さらに一部の運送会社では、残業代が適切に支払われていないケースも報告されています。

産経新聞の記事「ヤマト、賃金未払い総額数百億円の可能性も 社員7万人対象に調査」によると、大手運送会社のヤマト運輸でさえ、2017年に残業代などの賃金未払い問題が起きているほどです。

トラック運転手の拘束時間や収入の問題は、業界全体の問題として取り組むべき課題の一つです。

きむら

これらの問題は、働き方改革や荷主への運賃交渉などにより改善方向へむかっています。

理由③生活リズムが不規則になる

トラック運転手は、日々の生活リズムが不規則になりやすいです。

特に長距離の運転を担当するドライバーは夜間の運転や休憩時間の制約から、一般的な生活リズムとは異なる時間帯に活動することが多いです。

例えば、貨物の配送先や交通の状況によっては、夜間や早朝に出発することも珍しくありません。

このような不規則な勤務時間は、体調の乱れや疲労の蓄積を引き起こすリスクが高まります。

きむら

さらに一部のトラック運転手は、車中泊や運転席で仮眠することが多く、質の良い睡眠を取ることが難しくなる大きな要因となっています。

また、家族との時間を確保するのも難しくなるため、プライベートの充実度も低下する可能性もあるでしょう。

トラック運転手の生活リズムの不規則さは、健康や家族との関係、さらには仕事の質にも影響を及ぼします。

とはいえ、働き方改革により運送業界全体が適切な休息や健康管理を行うよう改善される傾向です。

理由④事故を起こすと飼い殺しされる

事故を起こした場合は運転手がすべて責任を負わされ、破損した商品の金額分をすべて自腹で払わせるような運送会社が一部存在します。

そうなってしまったドライバーは借金返済のために働き続けなければならず、「飼い殺し」のような状態に陥ります。

「飼い殺し」とは、事故を起こした運転手を解雇せず、低い給与で長時間労働を強いることです。

そうなってしまうと運転手は経済的に厳しくなり、他の仕事に転職することが難しくなってしまいます。

交通事故の原因としては、長時間の運転や疲労、適切な休憩の取れない環境などが会社が原因であることがほとんどです。

きむら

そういった一部のブラック企業に入ってしまうと、飼い殺しにされる可能性があるので注意しましょう。

理由⑤ガラが悪くいじめがある

運送業界はブルーカラーと呼ばれる肉体労働のため、見た目の怖い人やマナーとガラが悪い人も少なくありません。

そして他業種よりは関わる機会が少ないものの人間関係の悩みや、いじめが発生することがあります。

いじめやパワハラが起こる原因は、長時間の運転や厳しい労働環境によりストレスが溜まりやすいからだと考えられています。

しかし、そのような理由で他人をいじめる行為は許されるものではありません。

いじめ・パワハラの事例や、万が一パワハラ被害にあってしまった場合の対処法は以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>運送会社でパワハラされた!対処法と証拠になるものとは?

理由⑥トイレに行きたいときに行けない

トラックは車体が大きく駐車できる場所が限られているため、すぐにトイレにいけません。

さらに高速道路での長時間の運転、サービスエリアまでの距離が長い場合や、予期せぬ渋滞に巻き込まれたりすると尿意を我慢するしかありません。

特に女性ドライバーはサービスエリアでのトイレ渋滞は不安でしょう。

一部の男性運転手はペットボトルを利用してしのいでいますが、そのまま道に廃棄する人のせいで黄金ペットボトルとして社会問題にもなっています。

また、道端での立ち小便により、他者への迷惑や業界のイメージダウンに繋がっています。

長時間の尿意の我慢は体に良くないと言われており、疲れやストレスが加わると、体調不良の原因ともなりかねません。

そのためトイレ問題は運送業界全体の課題として挙げられており、休憩スペースの確保など徐々に改善する方向へ向かっています。

理由⑦中小はブラック企業が多い

中小企業にブラック企業が多い理由は、資金や人手が限られているため、労働環境の整備や待遇の向上が難しいことが多いからです。

結果、過度な残業や休日出勤が常態化し、運転手の健康や安全を脅かす負のスパイラルが生まれています。

また、中小企業は経営者や上司との距離が近いため、パワハラやセクハラなどの人間関係のトラブルが発生しやすいとも言われています。

一方で大手企業に比べて中小企業は、組織が柔軟であるというメリットもあります。

しかし、その柔軟性が逆に労働者の権利を侵害する方向に働くことも少なくありません。

ブラック企業の問題は運送業界だけでなく、多くの業界で深刻な問題として取り上げられています。

労働者の権利を守る法律の整備や労働環境の改善がされつつあるとはいえ、運転手として働く際には入社前に情報収集したり、面接で労働条件を細かく確認しておきましょう。

以下の記事では悪質なブラック企業の一覧を暴露していますので、お住いの地域のブラック企業を必ずチェックしてください。

>>【悪質なブラック企業】入ってはいけない運送会社一覧を暴露

トラック運転手は絶対やめとけ!なってはいけない人の特徴3選

トラック運転手はやめておいた方がいい人の特徴3選

トラック運転手は向き不向きがあり、楽に感じる人やキツく感じる人もいます。

そしてトラブルを起こしやすい傾向があるため、以下の3つに当てはまる人はトラック運転手はやめておいたほうがいいです。

  • 短気でイライラしやすい
  • 違反や事故の回数が多い
  • 飲酒の量や頻度が多い

特徴①短気でイライラしやすい

トラック運転手は交通渋滞や突然の事故で遅れたり、荷物のトラブルなどストレスの要因となることが日常茶飯事です。

そのため短気でイライラしやすい性格の人は、こういった状況に対応するのが難しくなるでしょう。

運転中のストレスは事故や煽り運転などのリスクを高める要因ともなるため、非常に危険です。

これらのことから、冷静な判断と忍耐力が求められるドライバー職に短気な性格は向いていません。

特徴②違反や事故の回数が多い

トレーラーなど大きな車両を運転するトラックドライバーには、安全に荷物を配達することが最も求められます。

しかし、普段乗用車でも違反や事故の回数が多い人は、安全運転とは正反対にあり、安全性を確保するのが難しいでしょう。

特に信号無視やスピード超過などの違反は、事故のリスクが高まります。

そして事故を起こすと運転手だけでなく、他の道路利用者や荷物の安全も脅かされることになります。

そのため事故を誘発する運転や違反を繰り返す人は、職業運転手に向いていません。

特徴③飲酒の量や頻度が多い

お酒が大好きで毎日深酒する人はトラック運転手に向いていません。

飲酒運転の厳罰化であったり、ドライバー職は乗務前のアルコールチェックで一般の酒気帯びのライン(0.15mg/L以上)よりも厳しい0.00mg/Lでなくてはならないからです。

トラック運転手が飲酒運転をした場合、非常に厳しい罰則になります。

例えば、0.15mg以上のアルコールが検出された場合、最低90日間の免許停止処分が下され、0.25mg以上の場合は2年間再取得できない免許取り消しです。

アルコールは体内での分解に時間がかかるため、たとえ一杯のお酒を飲んだだけでも数時間後まで体に酒が残り続けます。

当然そのような状況で運転するのは非常に危険です。

ドライバー職に従事するならアルコールチェックが0.00mg/Lでなければならないため、毎日浴びるように飲む人はやめておいたほうがいいでしょう。

以上の3つがトラック運転手に向いていない人の特徴です。

トラック運転手は楽すぎるって本当?

トラック運転手は楽すぎるって本当?

結論、きちんとした運送会社ならトラック運転手は仕事内容が楽すぎます。

トラック運転手は世間的にキツイブラック労働のイメージがあるかと思いますが、Gマークの普及や2024年問題によって実際は徐々に改善されてきているからです。

そしてトラック運転手は基本的に1人で仕事をするため、煩わしい人間関係に悩まされることもありません。

きむら

職場の人間関係が嫌でしょうがない人にとってはまさに天国のように思える事でしょう。

以下の記事では他にもトラック運転手が楽すぎる理由や、私の実際の楽なスケジュールも解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>【天職】トラック運転手が楽すぎる3つの理由とは?

トラック運転手に転職する際の注意点

トラック運転手に転職する際の注意点

トラック運転手への転職を考える際には、以下の2つに注意してください。

  • 自分が運転できるトラックの大きさを確認しよう
  • 複数の求人サイトで条件の良い求人を探す

自分が運転できるトラックの大きさを確認しよう

同じ免許であっても種類や、取得時期によって運転できるトラックの大きさが異なります。

そのため、自分が保有している免許でどの大きさまで運転できるかを改めて確認しておきましょう。

免許制度改正前(2017年3月11日以前)に免許を取得している場合
免許の種類車両総重量最大積載量乗員定員受験資格
普通免許5トン未満3トン未満10人以下18歳以上
中型免許11トン未満6.5トン未満29人以下20歳以上普通免許保有2年以上
大型免許11トン以上6.5トン以上30人以上21歳以上普通免許保有3年以上
2017年3月12日以降に免許を取得している・免許を取得する場合
免許の種類車両総重量最大積載量乗員定員受験資格
普通免許3.5トン未満2.0トン未満10人以下18歳以上
準中型7.5トン未満4.5トン未満10人以下18歳以上
中型免許11トン未満6.5トン未満29人以下20歳以上普通免許保有2年以上
大型免許11トン以上6.5トン以上30人以上21歳以上普通免許保有3年以上

※2022年5月より中型・大型免許は一定の条件を満たせば19歳から取得できるようになりました。

トラックの大きさによっては、特定の資格や研修を受ける必要があります。

トラック運転手への転職を考えているなら、自身が取得している免許や資格を確認し、希望する職種や業務内容に合わせて必要な資格を取得することを検討しましょう。

複数の求人サイトで条件の良い求人を探す

トラック運転手への転職を成功させたいなら、複数の求人サイトを利用して一番条件の良い運送会社を探しましょう。

求人サイトごとに特徴があり、大手企業が掲載されていたり、中小でも好条件の求人が掲載されています。

そして好条件の求人はすぐに応募が締め切られてしまうため、常にアンテナを張っておくことも重要です。

きむら

あなたにとって最高の運送会社で働くためにも、複数の求人サイトに登録して求人を比較検討することをおすすめします。

以下の記事では、トラックドライバーにおすすめの求人サイトを5つ厳選して紹介しているのでぜひ参考にしてください。

>>転職成功者が選ぶ!トラックドライバーのおすすめ求人・転職サイト5選

「トラック運転手はやめとけ」に関するよくある質問

以下のよくある3つの質問にお答えします。

  • トラック運転手はガリガリでもできますか?
  • トラック運転手は老後どうなりますか?
  • トラック運転手に転職して良かったことはなんですか?

トラック運転手はガリガリでもできますか?

はい、トラック運転手がガリガリの方や、力の弱い方でも採用されます。

昭和の時代は手積み手下ろしが多かったのですが、近年はカゴ車を使ってゲートリフトで納品したり、ウィング車でパレット積みが主流になりつつあります。

そのため、力を必要とする仕事が減少してきているのです。

もちろん力が必要とされるトラック運転手の仕事もあるので、ガリガリの方は力を必要としない仕事を請け負っている運送会社に入ることをおすすめします。

以下の記事ではガリガリの人でもできる3つの理由や、ガリガリの人が転職失敗しないための方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。

>>なぜトラック運転手は53キロのガリガリでも活躍できるのか?

トラック運転手は老後どうなりますか?

トラック運転手は老後引退してゆったり余生を過ごしたり、バイトをしたり、中には大学に通ったりする人もいます。

トラック運転手だからというよりは、現役の間に老後資金を貯めておける人かどうかが重要です。

老化とともに視力や体力が落ちると事故のリスクがあがるため、65歳以上でトラック運転手はやらないほうがいいでしょう。

ちなみに在職中に体がキツくなった方は、配車係や営業などに配置転換することもあります。

トラック運転手に転職して良かったことはなんですか?

トラック運転手に転職して特に良かったことは以下の5つです。

  • めんどくさい人間関係がいらない
  • 休憩中は1人でのんびりできる(寝る・Youtube見る等)
  • 朝が早いので、昼過ぎには家に帰れる
  • 家族との時間ができた
  • 土日が完全休み
  • 20代でもベテラン並みの給料がもらえる

たまに学歴のいらない底辺職だと言う人もいますが、そんなものは気にしなくてOKです。

まとめ:トラック運転手に向いていない人はやめておけ

トラック運転手は大卒などのキャリアが無くても簡単に働けますが、向き不向きがあるため、向いていないなら無理してなる必要はありません。

他にもバスやタクシー、小型の軽バンでの宅配業などトラック運転手以外にもドライバーとして働く方法はあるのでそちらを検討するのもいいでしょう。

運送業は日本のインフラを支えている、私たちの生活になくてはならない存在です。

トラック運転手に向いていない人とは反対に、向いている人はこれから運送業界全体の待遇が改善される傾向にあるためぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか?

以下の記事では初心者でも始めやすいコンビニ配送(ルート配送)についてくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。

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