
トラック運転手は171㎝53キロのガリガリでもできる?
腕立て伏せ10回もできないけど大丈夫?
本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。
- ガリガリでもトラック運転手が務まる3つの理由
- トラック運転手のリアルな現実
- ガリガリの人が転職する際の注意点
結論、トラック運転手は171㎝53キロのガリガリ男性や、華奢な女性でも問題なく務まります。
しかし、中には力が必要な仕事もあり、ガリガリの人には難しいのも事実です。
そのため、ガリガリの人がトラックドライバーに転職成功させるには、力がいらない仕事内容を選ぶことが非常に重要です。
本記事ではガリガリの人でもできるドライバー職や、転職する際の注意点も合わせて解説するのでぜひ参考にしてください。

当ブログ「toradorablog」の筆者は、トラック運転手歴7年の現役ドライバーです。それらの経験をもとに解説します。
【女性も活躍】トラック運転手は171㎝53キロのガリガリでもできる3つの理由

事実としてわたしの職場の同僚である171㎝53㎏の男性や、細身で華奢な女性がトラック運転手としてバリバリ活躍しています。
トラック運転手が腕力の弱いガリガリの人や、スリムな女性でも活躍できる理由は以下の3つです。
- 手積み手下ろしの仕事が減少
- 安全運転できる人が重宝される時代
- 女性も活躍する楽すぎる仕事が増えた
理由①手積み手下ろしの仕事が減少
トラックの進化や作業効率を向上させていった結果、昭和〜平成初期では当たり前だった荷物を1つずつ手積み手下ろしする仕事が少なくなってきています。
例えばテールゲートリフトを使ったカゴ台車での配送や、フォークリフトでパレット積みなどがあげられます。
上記の仕事は強い腕力が不要のため、トレーニングをしていないガリガリの人や女性でも務まるのです。
とはいえ、一部の会社や職種ではまだまだ手積み手下ろしがあるので注意が必要です。

一般的にコンビニ配送や宅配業など、小型になるほど手積み手下ろしする機会が増える傾向にあります。
理由②安全運転できる人が重宝される時代
重い荷物を運べたり納品時間を守ることも重要ですが、運送会社では何より安全運転できる人材が求められています。
安全運転には体格や体形はまったく関係ないため、ガリガリだろうがいくらムキムキだろうがどうでもいいのです。
運転マナーが良く安全運転できる人が欲しがられる理由は以下の5つです。
- あおり運転の厳罰化
- マナーが悪い運転や悪質な違反はすぐにSNSでアップされる
- 安全運転=燃費の良い運転
- マナーの良い運転は企業のイメージアップに繋がる
- トラックが事故を起こすと損害が大きい(特に高速)
近年はネットやドラレコの普及により、あおり運転や悪質な違反を起こすとすぐにSNSで拡散されてしまいます。
【悲報】新市運送の大型トラックが煽り運転 マジ怖いって
— 爆サイ.com【公式】ツイッター (@bakusai_com) August 11, 2023
あおり運転は妨害運転罪で違反1回で免許取消処分となり最長5年懲役刑や罰金など厳しい罰則が科されます。
プロのドライバーには更に厳しい罰則にしてもいいんじゃないかって思うよね。#煽り運転 #新市運送pic.twitter.com/VFtxB4KeUK https://t.co/H6Rlqmtxcp
このようにもし自社の名前が入った車両で悪質な運転をすると、イメージダウンどころか荷主から契約解除される事態にもなりかねません。
そのため極端な話、到着するのは早いけど下道を100キロでかっ飛ばす危ない運転をする人よりも、仕事はおそいけど安全運転で確実に荷物を届けられる人の方が重宝されるのです。
そしてマナーの良い安全運転は、燃費向上や企業のイメージアップにも繋がるといったメリットもあります。
優しい pic.twitter.com/AR4UFuL5wZ
— ten (@ten_zoomer) April 26, 2022
理由③女性も活躍する楽すぎる仕事が増えた
昔のトラックドライバーは手積み手卸しが当たり前だっただけでなく、ハンドルが大きく重かったのでトラックの運転自体にも力が必要でした。
しかしパワーステアリングの開発や車両製造技術の向上により、運転自体が容易になったり専門の職種に特化した車両が増加しました。
結果、非力でガリガリな人や華奢な女性でも務まる楽なドライバー職種が増えたのです。
たとえば以下のような車両はスイッチ1つで荷物の積み下ろしができるため、腕力はほとんど必要ありません。
- タンクローリー
- アームロール
- テールゲートリフト
- ダンプ
近年、運送業界では労働環境の改善がどんどん進んでおり、以前よりもかなり働きやすくなってきています。
そのため、あなたがガリガリだからといって心配する必要はありません。
以下の記事ではトラック運転手が楽すぎる理由や、楽すぎるスケジュール、楽な職種も解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>トラック運転手は楽すぎる天職!3つの理由と楽な種類も解説
【現役ドライバーが明かす】トラック運転手の現実

トラック運転手の実際の仕事内容や、人間関係などのリアルな実態を現役ドライバー視点でぶっちゃけます。
体を壊すくらいきつい仕事は少ない
昭和の時代は体を壊すくらい働くのが当たり前と言われていましたが、令和の時代はおかしくなるくらいキツイ仕事は無くなりつつあります。
近年では運送業界も労働環境の改善(2024年問題など)に力を入れており、長時間労働の削減やドライバーによる付帯作業(過剰なサービス)の撤廃などが進められているからです。
さらに夜勤業務があるドライバーは、年2回の健康診断を会社が実施するように決められているため、体を壊す前に異変に気づきやすくなっています。
とはいえ、繁忙期などに毎日16時間働かせるようなブラック企業があるのも事実です。
そういった運送会社は求人内容や面接でもある程度わかるので、ドライバーを大事にしてくれるホワイトな会社を選ぶようにしましょう。
ガラの悪いチンピラや頭のおかしい人はいる
ぶっちゃけ運送業界には「チンピラ」や「頭のおかしい人」といった問題を抱える人も一部存在します。
ひと昔まえのトラック運転手は運転免許さえあれば誰でも入社でき、入れ墨が入っていたりガラが悪くても問題なかったからです。

ベテランの方に聞いたところ昔は資格を偽造したり、取得するのがめんどうな人に数万円で売る人も実際にいたようです。
また、長距離運転をしたり渋滞が発生すると、精神的にも肉体的にもストレスがかかります。
そのためストレスをうまく処理できない人が、あおり運転やケンカなどの問題行動を起こしてしまいやすいといった背景があります。
しかし、トラック運転手全員がそういった問題を抱える人ではないので安心してください。
ちなみにガラの悪い人はブルーカラーと呼ばれている肉体労働の業界にはよくいるため、運送業だけに限りません。
トラック運転手はやめとけと言われる7つの理由とは?
トラック運転手は大変なブラック労働のイメージが強いため、やめとけと言われています。
しかし、具体的にはどういった理由でやめておいたほうがいいのでしょうか?
以下の記事では、トラック運転手はやめてけと言われる7つの理由や、やめておいたほうがいい人の特徴を解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>トラック運転手はやめとけ!現役ドライバーが不人気な7つの理由を暴露
ガリガリの人がトラック運転手に転職する際の注意点

ガリガリの人がトラック運転手に転職する際は、以下の3点に注意すると転職に失敗する確率が下がります。
- 手積み手下ろしがある会社にはいかない
- 面接で健康上問題ないことをアピールする
- 力が必要ない職種を選ぶ
そもそも力を必要としない職種を選べばガリガリな体形や腕力はまったく関係ありません。
そしてトラック運転手に一番求められているのは、安全運転をして確実に荷物を届ける事です。
また、運送会社からして「てんかん」などの持病持ちや健康に重大な問題がある人は、事故のリスクが上がるため雇いたくありません。
ガリガリだと不健康に思われる可能性があるため、面接では健康面で問題ないこともしっかりアピールしておきましょう。
ガリガリの人がトラックドライバーに転職する際は、以上の3点に注意しておくことが重要です。
ガリガリのあなたが力を必要としない運送会社を探すなら、トラック運転手向けの求人サイトで効率よく探すことをおすすめします。

求人サイトを複数利用して情報収集することであなたにピッタリの条件の会社が見つかる確率がグンとアップします。
以下の記事では、私も利用したトラックドライバーにおすすめの求人サイトを5つ厳選したのでぜひ参考にしてください。
>>ガリガリOK!トラックドライバーのおすすめ求人・転職サイト5選
トラック運転手ガリガリに関するよくある質問
「トラック運転手ガリガリ」で検索する人がよくする以下の質問にお答えします。
- トラック運転手をやっているとガリガリ体形になりますか?
- トラック運転手は力の弱い女性でもできますか?
- トラック運転手を辞めて良かったのはどんな人ですか?
トラック運転手をやっているとガリガリ体形になりますか?
太っている人が手積み手下ろしなどがあるドライバーになると、痩せる可能性はあります。
しかし体を動かして健康的に痩せているため、ガリガリというよりも細マッチョのような体形になるでしょう。
忙しい仕事だと不規則な生活で睡眠が不足がちになる可能性があるので注意してください。
トラック運転手は力の弱い女性でもできますか?
はい、トラック運転手は力の弱い女性でもバリバリ活躍しています。
私が働いていたヤマト運輸のような大手の宅配事業や、現場仕事のダンプ、一般貨物などで活躍している女性は大勢いらっしゃいます。
また、YoutubeなどのSNSでも目立っている影響もあり、女性のドライバーがどんどん増えている印象です。
トラック運転手を辞めて良かったのはどんな人ですか?
トラック運転手を辞めて良かったのは以下のような人です。
- 体がボロボロになるまで働かされていた
- 長時間労働に対して低賃金すぎる
- パワハラやいじめで精神障害になった
- 家族との時間が欲しい
- 一人でやる仕事がしんどい
私が一度セールスドライバー(ヤマト運輸)を辞めてよかったと思うのは、自分の時間ができたことです。
給料や年収は高かったものの、在職中は配達で1日中走り回っており、ろくに休憩もできませんでした。
そして休みの日は体を休めるためにマッサージにいくか家でゆっくりすることが多かったです。
別の業種に一度転職すると、食事をゆっくりとれるだけでも幸せに感じるほどでした。

わたしのように入社した運送会社が合わないと思った場合は、別の運送会社に転職したほうがいい人もいます。
まとめ:トラック運転手はガリガリでも活躍できる時代
結論、トラック運転手は体力のないガリガリな人や女性でもバリバリ活躍できます。
ただし、手積み手下ろしなどの体に負担がかかる仕事は避けて、タンクローリーやパレット積みなど力を使わない仕事を選ぶことが重要です。
近年はトラックドライバーの労働環境も全国的に改善されてきており、働きやすくなってきています。
171cm53kgのガリガリ男性でも務まりますので、トラックドライバーに興味があるならぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか?