一発で採用されるトラック運転手の志望動機の例文が知りたい。
受かりやすい人材や面接官に興味を持ってもらえる履歴書の書き方はあるの?
本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。
- 運送業未経験者の志望動機例文5選
- 運送業経験者の志望動機例文5選
- 採用確率が上がる志望動機の書き方
運送会社の志望動機は適当だったり印象の悪い内容を書いてしまうと、面接内容が良くても不採用になってしまう可能性があります。
そのため、トラック運転手の志望動機は書類審査を通過し、採用されるためには非常に重要です。
本記事ではトラック運転手として採用されるための志望動機の例文や、書き方をすべて解説するのでぜひ参考にしてください。
当ブログ「toradorablog」の筆者は、完全土日休みの運送会社にてドライバー兼面接担当として働いています。それらの経験をもとに解説します。
【知らないと落ちる】運送会社が求める人材とは?
トラック運転手として採用される志望動機を書くためには、運送会社がどんな人材を求めているのかを知っておくことが重要です。
なぜなら欲しい人材像がわかっていれば会社に欲しいと思われる履歴書が作成でき、さらに面接も有利に進められるからです。
基本的に運送会社では、大手でも中小企業でも以下のような人材が求められています。
- 無事故無違反で安全運転ができる
- 長期間まじめに働いてくれる
- 腕力や体力に自信がある
上記の人材がなぜ求められるのかをそれぞれ解説します。
無事故無違反で安全運転ができる
トラック運転手にとって安全運転できるスキルは何よりも重要です。
事故が発生すると納品時間の遅延や荷物の損害、そして最も大切な人の命に関わるリスクが発生するからです。
このようなリスクを最小限に抑えるためには、ドライバーの経験やスキル、そして安全運転への意識が不可欠です。
さらに無事故無違反の運転は、企業のイメージ向上にも関係します。
顧客は運送会社を選ぶ際、安全に荷物を運んでくれる企業を選びたいと考えるからです。
そのため、無事故無違反の実績を持つドライバー(日常的に運転していてゴールド免許保持者)を採用することで、企業の信頼性が高まり、ビジネスの拡大にも繋がります。
結論として、無事故無違反で安全運転ができるドライバーは、運送業界において非常に価値のある人材です。
長期間まじめに働いてくれる
運送業では、大前提として長期間まじめに働いてくれる人材を募集しています。
新人を1人入社させるのには多額の求人代もかかっており、入社後も教育などのリソースが必要なため、すぐにやめられると非常に困るからです。
また、入った新人がすぐにやめるようだと面接官が社長から怒られる、降格させられるといった背景もあります。
腕力や体力に自信がある
トラックドライバーの役割は単に運転するだけではなく、荷物の積み下ろしや長時間の運転など、腕力や体力も要求される業務が多いのが現状です。
特に大型ドライバーの場合は腕力や体力があると、大量の荷物を効率よく積み込めたり重い荷物の取り扱いがスムーズになります。
そして荷物を積み込む際に腕力があると破損のリスクを低減できるため、顧客からの信頼も得られます。
さらに長距離の運転や夜間の運転など、体力的に厳しい業務もこなせるのが大きな魅力です。
体力に自信があるドライバーは、疲れにくく集中力を維持することができるため、安全運転を継続することができるといったメリットもあります。
以上の運送会社に求められる人材がわかったところで、志望動機の例文を見ていきましょう。
【未経験者】トラック運転手の志望動機例文5選
運送業未経験からトラック運転手になりたい人向けの志望動機の例文を5つ紹介します。
すべて私が面接担当者の経験と心理学をもとに独自に考えたものであり、ネット上に全く同じ文章はありませんので安心してください。
以下の例文をもとに、自分なりの経験を加えてアレンジするとさらにいい志望動機が出来あがります。
例文①車の運転が好き
私は常日頃から車の運転が好きで、長距離を運転することも苦になりません。
日頃から安全運転を意識しており、10年間無事故無違反でもあります。
そのため、このスキルを仕事に活かせるトラックドライバーとして活躍したいと思うようになりました。
御社では、確実に荷物を届けることで取引先から指名して頂けるようなトラック運転手として貢献したいと考えております。
例文②製造業から運送業の場合
私は製造業での経験を通じて、物の生産から消費者への届けるまでの流れに興味を持ちました。
特に「物の移動」という過程が社会の中で非常に重要であることを実感しています。
そのため、製造業から運送業への転職を考えるようになり、トラック運転手として物流の最前線で活躍したいと思うようになりました。
御社では私の製造業での経験を活かし、運送業界で貢献したいと考えております。
例文③ルート配送希望の場合
私はこれまでの経験を通じて、日常の中でのルーチンワークが得意であることを発見しました。
特に、毎日の繰り返しの中での小さな変化や改善点を見つけることに喜びを感じています。
このような性格が、ルート配送の仕事に非常に適していると考えております。
ルート配送は、毎日決まった店舗にほぼ同じ時間に荷物を配送する仕事のため、一貫性と確実性が求められるかと思います。
私は過去の業務で、同じ作業を繰り返す中での品質向上や効率化の提案を行い、その結果を実現させた経験があります。
この経験を活かし、ルート配送の業務でも日々の改善を続けていきたいと考えています。
例文④コミュニケーションが得意
私は以前の職場での経験を通して、コミュニケーション能力を磨いてきました。
特に、チーム内での意見交換や顧客とのミーティングでは、相手の意見や要望をしっかりと受け止め、自分の意見を明確に伝えることが得意です。
このコミュニケーション能力を活かし、トラック運転手としてもお客様や他の運転手との円滑なコミュニケーションを図り、業務をスムーズに進めたいと考えています。
例文⑤前職の経験を活かせる
私は前職では営業をしており、顧客との関係構築やニーズの把握、そして適切な提案を行うスキルを磨いてきました。
トラック運転手としても、これらのスキルは非常に役立つと考えています。
たとえば荷主や取引先とのコミュニケーション時に、前職での経験が大きなアドバンテージとなると感じています。
過去の営業経験を活かし、お客様から信頼されるトラックドライバーとして新たなキャリアを築いていきたいと考えております。
以上5つの志望動機の例文を参考にして頂き、自分の経験に置き換えてみるとさらにいい志望動機になるはずです。
【経験者】トラック運転手の志望動機例文5選
運送業経験者が別会社へ転職する際の志望動機の例文を5つ紹介します。
こちらも私が面接官の経験や心理学をもとに独自に考えたものであり、ネット上にまったく同じ文章は存在しません。
あなたのキャリアに応じて少しアレンジすると、面接官の心をグッと掴める志望動機になるはずです。
例文①大型トラック経験者
私は前職で大型トラックの運転手として活躍していました。
ドライバーとしての経験を通じて、物流の重要性や運送業界の魅力を深く理解しています。
大型トラックの運転には特有のスキルや知識が必要であるため、私はその経験を活かして御社に貢献したいと考えております。
例文②長距離ドライバー
私は過去に長距離ドライバーとして数年間働いてきた経験があります。
この経験を通じて、日本全国の様々な地域や文化に触れることができ、それぞれの地域での顧客とのコミュニケーションを大切にしてきました。
長距離の運転は、確かな運転技術や集中力が求められる仕事ですが、それと同時に顧客との信頼関係の構築も非常に重要だと考えています。
私はこれらの経験を活かして再び長距離ドライバーとしての仕事に挑戦し、お客様に安全かつ迅速な配送をしたいと思います。
例文③無事故無違反である
私は過去10年間、無事故無違反でゴールド免許を保持しています。
これは安全運転を常に心掛け、交通ルールを遵守してきた証です。
このような長期間の安全運転経験を活かし、御社のトラック運転手としても安全第一の運転を徹底して行いたいと考えております。
例文④運行管理などの資格がある
私は運行管理やフォークリフトの資格を保持しており、その経験と知識をもとに、運送業界での業務を効率的かつ安全に遂行してきました。
運行管理者としての役割は、運転手だけでなく、全体の運行をスムーズに進めるための管理や指導も含まれます。
この資格を持っていることで運送業務の全体像を理解し、トラブルや問題が発生した際の迅速な対応が可能です。
私はこの経験とスキルを活かし、貴社でのトラック運転手としてより高いレベルで業務を遂行したいと考えております。
例文⑤キャリアップしたい
私はこれまでの運送業経験を通じて、トラック運転手としての基本的なスキルや知識を身につけてきました。
しかし、私は常に成長を求めており、更なるキャリアアップを目指しています。
運送業界は日々進化し、新しい技術や方法が導入されており、中でも貴社は革新的な取り組みを行っていると聞いております。
これらの新しい知識を学び、会社を引っ張る存在として活躍したいと考えています。
以上が運送会社の志望動機の例文となります。
例文をもとに、ぜひあなたなりにアレンジしてみてください。
運送会社に受かる履歴書の志望動機の書き方
運送会社に受かるためには、正しい履歴書の書き方を知ることが重要です。
志望動機や履歴書の正しい書き方を解説するのでぜひ参考にしてください。
保有資格や経験について正確に詳細を書く
保有資格の名称は正確かつ公式な名称で記載しましょう。
例えば「大型自動車運転免許」や「中型自動車運転免許」など、正確な名称を使用することで誤解を避けられます。
そして資格を取得した日付も書くことで、あなたがどれだけの期間その資格を保有しているのか、最近取得したものなのかを明確に採用担当者に伝えられます。
ちなみに運送業界での仕事に直接関連する資格を持っている場合、関連資格を最初に記載すると良いでしょう。
さらに経験もできるだけくわしく書いた方が興味をもってもらいやすくなります。
たとえば具体的な業務内容や達成した成果、使用したツールや技術などを詳しく記載することで、あなたのスキルや知識を具体的にアピール可能です。
チームでのプロジェクトや業務に従事していた場合、自分の役割や貢献した点を明確にすることで、協力性やリーダーシップをアピールできます。
文章に書き起こしておくと面接でもすらすら話せるメリットもあるため、履歴書に書ける量を超えているとしても一度文章にしておくことをおすすめします。
ネガティブな転職理由をポジティブに変える
履歴書や面接での転職理由の伝え方は、採用基準に大きく影響するため非常に重要です。
もし転職理由がネガティブな内容であっても、ポジティブに伝えることで採用担当者に良い印象を与えられます。
例えば、前職の通勤時間が長かった場合は「通勤に割いていた分の時間を仕事に使いたい」とポジティブに変換できます。
上司や職場の環境が合わなかった場合は「新しい環境で新しい挑戦をしたい」という風に言い換えることで受ける印象が正反対になります。
上記のようにネガティブな転職理由をポジティブに変えるだけで、採用される確率がグッと上がります。
入社後の将来像を書く
ほとんどの応募者は履歴書になぜこの会社に入りたいのかまでしか書きません。
そのため、入社後にどんな業務を担当したいのか?将来的に目指すキャリアなどを書いておくと、非常に熱意のある良い人材だと思ってもらいやすくなります。
たとえば以下のような文章で熱意を伝えましょう。
「未経験なので2t車からの乗務になると思いますが、将来的には長距離便やトレーラーに乗務したいと思っています。」
「トラックドライバーとして経験を積んだ後は、運行管理者や配車係の仕事にもチャレンジしたいと考えています。」
上記のように志望動機や履歴書は書き方1つで担当者が受ける印象が大きく変わります。
履歴書がうまく書けない人は無料の支援ツールがおすすめ
ここまで履歴書や志望動機について深堀って解説しましたが、いざ書いてみるとなかなか思い浮かばないと思います。
そこで履歴書や志望動機に何を書けばいいのか悩んでしまう方には、転職サイトの支援ツールがおすすめです。
自身の経歴や得意な事や不得意なことを入力すると、自分では気づかなかった自身の強みや特徴を教えてくれます。
強力な支援ツールが無料で使える転職サイトは、以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
>>履歴書がかんたんに作れる!ドライバーにおすすめの転職サイト5選
【真実】運送会社にとって履歴書の志望動機はそこまで重要ではない
ここまで志望動機の書き方を解説してきましたが、ぶっちゃけると運送会社が新しい人材を採用する際に履歴書の志望動機はそこまで重要視していません。
多くの運送会社は志望動機よりも実際の経験や資格、スキルを重視します。
例えば、大型トラックの運転経験や特定の免許の保有、物流に関する知識などが評価されることが多いです。
なぜなら運送業界は実務のスキルや経験を必要とする職種が多いからです。
とはいえ、志望動機が全く無視されるわけではなく、志望動機を通じて応募者の熱意や経験を知る事ができます。
しかし、履歴書の志望動機よりも面接での受け答えや振舞いの方が何倍も重要です。
以下の記事では運送会社の面接に落ちる人でも、3倍採用されやすくなる極意を解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>運送会社の面接で落ちる人必見!採用確率が3倍上がる極意を伝授
トラック運転手の志望動機や履歴書に関するよくある質問
トラック運転手の志望動機や履歴書に関する以下のよくある質問にお答えします。
- 運送業未経験でも大丈夫ですか?
- 履歴書はすべて埋めた方がいいですか?
- 運送会社の面接の服装は何で行けばいいですか?
運送業未経験でも大丈夫ですか?
運送業界は人手不足に悩まされているため、未経験でも採用してくれる運送会社は多数存在します。
未経験だと変な運転のクセがついていないことから、逆に積極的に採用している企業もあります。
中には免許代を支払ってくれる企業もあるため、未経験でも恐れずチャレンジしてみてください。
履歴書はすべて埋めた方がいいですか?
いいえ、無理にすべての欄を埋める必要はありません。
必要な事項や志望動機などがしっかり書かれていれば大丈夫です。
ちなみに手書きでもPCで作成してもどちらでもOKです。
運送会社の面接の服装は何で行けばいいですか?
運送会社の面接には基本的にスーツでいきましょう。
服装は第一印象を左右する1番重要な要素であるため、ジーパンなどの私服で行くとそれだけで不採用になる可能性があります。
以下の記事では運送会社の面接に受かる服装(男性・女性・事務職編など)を網羅的に解説しているのでぜひ参考にしてください。
まとめ:運送会社の志望動機は本音も書こう
運送会社の志望動機では「御社の経営理念に共感しまして〜」といった社交辞令よりも、「運転が好きで大きなトラックを運転したかったから」といったストレートな理由の方が好まれます。
すべて本当の事を話す必要はありませんが、本音を書いた方が熱意であったり、あなたの人間性が伝わりやすいです。
本記事で解説した内容を参考にして頂き、ぜひ運送会社の内定を勝ち取ってドライバーデビューして下さると幸いです。