トラック運転手は手取り40万円稼げるの?
2024年以降も稼ぐことはできる?
本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。
- トラック運転手が手取り40万円稼げる理由
- トラック運転手別の平均手取り額
- 手取り40万円稼げる求人の探し方
トラック運転手は2024年以降も手取り40万円稼ぐことは現実的に可能です。
しかし、会社や乗務するトラックによって稼げる金額が大きくことなるため、手取り40万円稼ぐには会社選びが非常に重要です。
本記事では、手取り40万円以上稼げるトラック運転手の種類や、好待遇な求人を探す方法も合わせて解説するのでぜひ参考にしてください。
当ブログ「toradorablog」の筆者は異業種からトラック運転手に転職し、今も現役で7年間乗務しています。それらの経験をもとに解説します。
トラック運転手は手取り40万円稼げる?
結論、トラック運転手は2023年以降も手取り40万円稼げます。
今後トラック運転手の数が減る為、ドライバーの価値が上がる可能性が高いからです。
全日本トラック協会が発表した情報によると、2022年度のトラックドライバーの平均年齢は48.4歳と発表されています。
中型以上の免許取得代も高くなっており、20代の若手がほとんど入ってこないのが近年の運送業界です。
そういった背景があり、近い将来物を運ぶという需要に対してトラックドライバーという供給が必ず足りなくなることが問題視されています。
こういった問題に対して賃金を上げるなど様々な政策や対策が徐々に行われてきているため、トラック運転手の給料は上がると予想できます。
実際にアメリカではトラックドライバーの年収が初年度から約1100万円超えるようになっています。
以上のことから2023年以降も手取り40万円稼ぐことは可能です。
とはいえ、手取り40万円稼ごうと思ったら、控除額を考慮すると総支給が55万円以上は必要です。
そのため、手取り40万円稼ぐには月収が50~60万円で、年収で600万円以上稼げる運送会社に入社する必要があります。
歩合制の大型運転手は手取り30万円~50万円稼げる
トラック運転手の給料は、基本給プラス歩合手当(インセンティブ)がついて1ヵ月の給料になります。
そのため、長距離手当や走行手当などの歩合制を取り入れている会社だと手取り30万円~50万円稼げます。
たとえばこちらの運送会社は、大型トラック運転手が月平均50万円稼いでいるそうです。
動画の内容を要約すると以下のようになります。
- 10トン大型トラック乗務
- 地場~中距離
- 平均12時間勤務
- パレット、テールゲートリフト、手積み手卸し
- 手積み手卸しに歩合給が付く
- 歩合があるので月給は変動
- 月に平均で約50万円
こういった歩合給が大きく、ドライバーに還元してくれる運送会社だとガッツリ手取り40万円以上稼げます。
ただし、毎月の給料の変動幅が大きく、稼げない月もあります。
また、残業代で稼いでいたドライバーは2024年以降は残業時間が規制されるため、稼ぎづらくなるのも事実です。
今後大きく稼ぐなら、資格手当や危険業務手当など残業代以外の手当も視野に入れた方が安定して稼げるでしょう。
軽貨物で手取り40万円も可能
宅配委託の仕事である軽貨物で手取り40万円は可能です。
業務委託の場合は荷物1個に対して単価が決まっており、配達完了するとお金が支払われるシステムです。
実際にこちらの軽貨物Youtuberの方は月に手取り40万円稼いでいます。
ただし、車のリース代やガソリン代、車検代などの費用がかさむのがデメリットがあることも理解しておきましょう。
トラック運転手で年収1000万円は稼げない
2024年以降、トラック運転手として年収1000万円稼ぐのは非常に難しいです。
なぜなら労働時間の規制により、運送業界全体がホワイトな働き方にシフトしているから。
昔は睡眠時間や休日を削って走れば走るだけ稼げましたが、そういった稼ぎ方は2024年以降不可能です。
しかし、年収600万円~800万円ならトラック運転手でも稼げます。
以下の記事では、トラック運転手の実際の給与明細や、年収600万円〜800万円稼ぐ方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>【給料明細を公開】トラック運転手が年収600万円稼ぐ方法とは?
【車両別】トラック運転手の平均手取り額
以下の車両の大きさ別にトラック運転手の平均手取り額を紹介します。
- トレーラー
- 10トン大型
- 4トン中型
- 3トン準中型
- 2トン以下普通
各ドライバーの手取りは、全日本トラック協会が発表した「2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」の総支給額から一般的な控除額をもとに算出しています。
また、会社によって控除額は異なるため、おおよその目安だと思ってください。
トレーラー運転手の手取り
年度 | 総支給額平均 |
---|---|
2021年 | 366,000円 |
2022年 | 367,200円 |
トレーラー運転手の平均手取り額は約30万円です。
長距離であったり、鋼材関係など高単価の荷物を運搬するほど給料が高くなります。
さらに土曜、祝日出勤がある会社ほどキツイですが稼ぎやすい傾向です。
10t大型トラック運転手の手取り
年度 | 総支給額平均 |
---|---|
2021年 | 393,800円 |
2022年 | 372,400円 |
10トン大型トラック運転手の平均手取り額は約32万円です。
トレーラー同様に長距離などの歩合手当がつくほど稼ぎやすくなります。
大手運送会社の路線便などは夜間に走ることがほとんどです。
4t中型トラック運転手の手取り
年度 | 総支給額平均 |
---|---|
2021年 | 300,600円 |
2022年 | 302,100円 |
4トン中型トラック運転手の手取り額は約24万円です。
地場から中距離の仕事が多く、パレット、カゴ、手積み手卸などさまざまな荷物を運搬します。
工場間はもちろん、国道沿い等の企業にも集配する仕事が多いです。
3t準中型トラック運転手の手取り
年度 | 総支給額平均 |
---|---|
2021年 | 350,200円 |
2022年 | 330,000円 |
3トン準中型トラック運転手の手取り額は約28万円です。
4トン中型よりも多い金額になっているのは、激務高給である佐川急便が3トン車でよく集配しているからでしょう。
3トン以下は基本的に地場配送で手積み手卸しのルート配送の仕事です。
2t以下普通トラック運転手の手取り
年度 | 総支給額平均 |
---|---|
2021年 | 322,800円 |
2022年 | 325,500円 |
2トン以下普通トラック運転手の手取りは約26万円です。
地場集配、宅配便などの仕事が多く、ヤマト運輸のセールスドライバーが代表例です。
基本的に高速道路に乗ることはなく住宅地などで集配し、比較的軽い荷物を手積み手卸しします。
手取り40万円稼げるドライバー求人の探し方
手取り40万円稼げるトラックドライバー求人を探す方法は以下の3つです。
- 知り合いのトラック運転手に紹介してもらう
- 転職エージェントに登録する
- 複数の転職サイトでチャンスを最大限広げる
探し方①知り合いのトラック運転手に紹介してもらう
もしあなたの知り合いに40万円稼いでいるドライバーがいるなら、その方に紹介してもらうのが一番良い方法です。
実際の給料や仕事内容を直接聞くことができますし、悪い面やデメリットも知れるので自分に合っているか入社する前に判断できます。
とはいえ、ほとんどの方は40万円稼ぐドライバーの知り合いはいないと思うので、転職エージェントか転職サイトで探す方法を解説します。
探し方②転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録すると、求人サイトに掲載されていない好条件の未公開求人を紹介してくれます。
未公開求人は、どういった人材を募集しているかをライバル企業に知られたくない企業が、信用できる転職エージェントにのみ提供している求人情報です。
他にも転職エージェントはあなたの条件にピッタリの求人を探してくれたり、転職のアドバイスをしてくれるため、初めて転職する人には特におすすめです。
エージェントサービスの中でもトラック運転手におすすめなのがdodaです。
dodaは転職エージェントと求人サイトが一体になっているため、自分でも気になる求人を探せます。
もちろん利用料はすべて無料なので安心して利用できます。
高給かつ、ホワイトな働き方をしている運送会社に入社したい方はdodaで転職エージェントに相談してみましょう。
探し方③複数の転職サイトでチャンスを最大限広げる
1つの求人サイトしか登録していないと、そのサイトでしか情報収集できません。
結果、手取り40万円以上をホワイトな働き方で稼げる好条件の運送会社に入社するチャンスを逃すことになりかねません。
そのため、複数の転職サイトで網羅的に情報収集しておくことが非常に重要です。
特に手取り40万円稼ぐドライバー求人はなかなか掲載されていないため、複数の転職サイトを利用することで効率的に情報収集できます。
トラック運転手におすすめの求人サイトは、以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。
トラック運転手の手取りに関するよくある質問
トラック運転手の手取りに関する以下のよくある質問にお答えします。
- 手取り40万円の1ヵ月の平均給料はいくらですか?
- トラック運転手の給料が安い理由はなんですか?
- 手取りが多い仕事はどれくらいキツイですか?
手取り40万円の1ヵ月の平均給料はいくらですか?
手取り40万円もらえるトラック運転手は、総支給額の平均が55万円です。
多く稼ぐほど税金などの控除額が増えるからです。
トラック運転手の給料が安い理由はなんですか?
トラック運転手の給料が安いのには3つの理由があります。
以下の記事でくわしい理由や、2024年以降給料が上がるのかについても解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>トラック運転手の給料が安い3つの理由とは?給料は今後上がるのか?
手取りが多い仕事はどれくらいキツイですか?
手取りが40万円以上稼げるトラック運転手の仕事は休みや休憩が少なく、重労働の傾向が強いです。
例えば以下のような労働環境があります。
- 休みは日祝のみ
- 年間休日90日
- 1週間に1回しか家に帰れない
- 手積み手降ろしの作業を3時間
- 1日の運転時間が10時間以上
まとめ:トラック運転手は頑張った分だけ手取りが多くなる
肉体的にキツイ長距離トラック運転手の仕事は歩合制であるため、頑張った分が給料として還元されます。
近年は軽貨物などの個人事業主として稼ぐドライバーも増えています。
体を使って手取り40万円稼ぎたい方は、トラック運転手にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?